2013/03/29

NIKKI『…っていうか』

 あまりにも牧歌的な交通ダイア。
 これをQRコードで読み取ればケータイからでも見られるヨと、たいそう親切ですが、
 よほど記憶力に自信がない方でなければ、記憶できると思うのですが。

 朝 8:05と夕方5:35と日曜の10:30ね。
 平日の通勤時と帰宅時と日曜のお出掛け時。
 せめて日曜のお帰り時もと願うのはぜいたくだろうか。
 これでボンネットバスだったら本気で泣ける。
 ねこバスという離れ業もあるかも。

 時刻表の向こうのポストのダイヤもこんな感じなのだろうか…

2013/03/22

NIKKI『ナカメノサクラ』

 中目黒の桜が満開です。
 この町は僕にとって東京の故郷みたいな場所で大好きなのですが、 
 この季節の中目黒は観光地化してちょっと近寄りにくくなりました。
 とはいえ毎年、川沿いのHOSUという洋服屋さんが主催する花見大会には参加しています。
 今年は4月5日なので、きっと葉桜になっているのではないかと。

 知らないうちに中目黒は花見の名所になってしまって、
 花見見物客めあてに世界中の食べ物が軒を連ねています。
 中には、ほんとにどっかの国の名物なのかわからない不思議な露店もあって
 かなり嘘くさいことになってきました。

 ここぞとばかりに素人が腕をふるって店を出していますが
 ほとんどのものが、ン?というものばかりです。
 それ食べる人も、花見の勢いに任せて、簡単に「おいしい」なんて言ってはいけないと思います。
 プロの料理人に失礼です。
 どうしてもお店を出したいプロでない方は、うんと価格を安くすべきだと思います。
 間違ってもディスカウント店で100円で仕込んだ缶ビールを400円とかで売っちゃダメです。
 間違った商売根性が出て、いくら儲かったても、
 桜が散った頃に周りの人から「ちょっとね」と言われたらプラマイ0、いや、むしろマイです。

 中目の花見はビール一律200円! 豚汁200円! とかだったら、これほど優良な夜市はありません。
 それでも、"いやぁ、家庭料理の味をみなさんにふるまいたくって"という人たちがお店をだしてくれれば
 日本一微笑ましい桜の名所となるはずです。
 よしっ、儲けたろという人ばっかりだと、町の、桜の評判も落ちてしまいます。

 あと、ゴミ拾い。
 これできない人が、原発だ、復興支援だって言っても、説得力ゼロです。
 花見の翌朝の目黒川、結構大変なことになってるんですよ。
 

 以上、理想論でした。


 
 

2013/03/19

NIKKI『真央ちゃんのカレンダー』

卓上カレンダーは事務的で味気ないものではなく、華やいだ賑々しいものを置くことにしている。
 カレンダーとしての機能などPCやスケジュール帳でもこと足りるから
 せめて卓上カレンダーぐらいは好きな女優の写真でも飾りたい。
 これが写真立てに入っていたら、いい歳こいたおっさんが若い女優さんの写真なんか飾っちゃってと不気味がられるだろうけど
 「カレンダー」となれば言い訳が立つ。
 事務所に訪れる人が僕の机を見て、「あ、真央ちゃんだ」と思っても、
 「あー、カレンダーね」という具合に丸く納まる運びなのだ。

 あ、
 見蕩れていたら5分も経過していた。これでは仕事が捗らない。
 少し離れた書棚の上に置いてみよう。
 だめだ、遠い。目が衰えた分、余計に。
 そんなに見なければいいのか。と思うほどに見てしまう。
 こういう現象もリバウンドと言うのだろうか。
 見すぎれば飽きるかもしれないぞ。
 じー。
 むりだ。飽きない。
 見すぎた分、照れてしまった。
 どうしよう。思いながらまた見つめてしまった。
 対処法は極めて難しい。

 今度、本人に相談してみよう。



 
 
 

2013/03/15

NIKKI『デニム』

デニムなんて洒落た言い方をするようになったのは随分大人になってからで
 ずっとジーパンとかジーンズという言い方だった。
 ジーパンという言い方はどこかおっさん臭くて ジーンズはおばさんっぽいと思うのは僕だけか?

 少し前に竹内まりやの曲で『デニム』という曲がありました。
 人生は年齢を重ねる毎に味わい深くなっていく云々って歌。
 確かNHKの『SONGS』という番組の最初のゲストシンガーで登場したときに唄ったと思う。
 あの歌聴いて、良い曲だなぁとしみじみした覚えがあるけど、
 思い返すと、そこから中年を意識するようになった気がする。

 若いうちは、知りもしないことを歌の中で疑似体験して背伸びをしたことがあったけど、
 曲に身をあずけて"わかる"と頷くようになったら中年なんだ、と。
 でも、そういう気持ちになるのも悪かぁないなーって思えるようになってきた。
 できることとできないこと、やるべきこととやっちゃいけないことが少しわかるようになってくると、
 時間の使い方とか人の付き合い方も大切になってくるなって。

 そういえば最近は、好きな人としか飲みに行かなくなったし、
 仕事流れで飲み屋へGOというのも少なくなってきた。
 昔は酒のある場所なら、誰とでもよかったのに。
 
 そういうこととデニムが色落ちして自分に馴染んでくることは、まったく同じではないけれど、
 なんとなく"デニムかぁ…"って気持ちになるこの頃です。

 ところで僕の色落ち具合はどんな感じなのだろう?
 ダメージが酷過ぎてリメイクしなければならないだろうか?
 少なくともビンテージではなさそうです。

2013/03/08

NIKKI『犬犬、犬』

「うー わんわんっ」
 きょとん
 (ちっ、聞こえーふりしやがって)
 「ガルゔゔー わん ワワワンっ!」
  きょとん

 「無視かよ おまえも吠えろよ」 
 「やだ 疲れる」
 「ビビらしてやろうと思ったのに 気づいてもらえないように思われて カッコ悪くね?」
 「うん」
 「今さら吠えるのやめるのもシャクだし」
 「そんな心の葛藤 誰も知らないよ」
 「吠えるのやめたら負けだと思わね?」
 「どうやったら勝ちなの?」
 「うーん…勝ちは…ないかも…いいとこ引き分け」
 「どうやったら引き分け?」
 「うーん…吠え続けるとか…」
 「無視され続けたらもっとみっともないと思うけど」
 「うーむ…」
 「どするの?」
 「…やめよか」
 「お好きに」
 「やめた」

 (ふー 無視作戦成功 くわばらくわばら)
 

 

2013/03/05

NIKKI『台湾を振り返って』

食ったなぁ。台湾料理のつもりでいたけど、そのほとんどが香港料理だと知って、ン?
 いいや。美味しかったんだし。そもそもこだわりなんて微塵もない。

 歩いたなぁ。台北中を丸々5日間、ロケバスを延べ30箇所ぐらいに停めて、
 ひたすら歩く、たまにダッシュ、そこらへんに腰掛けて、また歩く。
 土地勘がなく極度の方向音痴の僕の脳に、少しずつ台北マップが刻み込まれていくから不思議。
 あの小籠包店とあっちの小籠包店との間に、こんな公園があって、その横に茶器屋があって…
 美味いものを食わせてくれる店は、ベロから辿って脳みそに地図を描いてくれた。
 
 最終日。勝手に僕が思い込んでいる台湾の家、師範大学へ行く。
 昨年、初めて訪れたときは、感激しすぎて舞い上がっていたが、今回はちょっと落ち着いて校内を散策した。

 豪華メシばかり食い過ぎていたので、学食で昼ご飯を食べ、グラウンドを走る学生をただじっと見てた。
 美しい光景だったよ。なんてことないけど、それが余計にきれいだった。
 
 なにやらバザーをやってて。
 「特別限定生産のプリンを作っているから注文しませんか?」 
 「いつ食べられるの?」
 「2週間後に、ココで引き渡します」
 「そりゃむりだ。僕は3時間後の飛行機で日本に帰らなきゃいけないんだ」 
 「残念です…」
 「余談だけど、僕はこの大学のみんなのことが大好きだよ」
 「どうしてですか」
 「聞きたい?」
 「聞きたいです」
 「長くなるから2週間後に東京で話して上げる」
 「ははは…」
 「ちょうどいい、そのときプリン持って来て」
 「ははは…は」

  
  また行くよ。台湾。爺さんの働いてた台湾の家。


 

2013/03/03

KINNI『台湾で、4日目』

海外に来ると、だいたい3食食べたら和食が恋しくなって、ついつい和食屋にはいってしまう。
 それなりの和食屋がないと、吉野家でも松屋でもアリな気分で、
 とにかくのれんをくぐってしまうつまんない男なんです。
 が、今回はそうじゃない。小籠包の威力をまざまざと見せつけられているから。
 なにあれ? なんで、あんなに種類があるのに、ハズレがないの? 
 なんでどこもかしこもあんなに美味しいの? おせーて!
 小籠包の「包」を「法」に変えて、"これ食べないと帰れないよ"
 という決まりを設けても、誰も文句言わないと思う。

 台湾4日目にして、すでに7度目の小籠包を食したであろうか。悔しいけど、飽きない。
 いや、悔しさなんて、ツユほどにもない(小籠包だけに)。
 むしろ鬼太郎のおやじよりさらに小さくなって、あのくちゅっと結んだ皮の中に入って、
 肉汁に溢れたツユの中に身を預けたい気分である。

 僕の好きな食べ物は上位よりカレーライス、うな丼、茶碗蒸し、餃子であるが、
 今、餃子と小籠包が入れ替わって、茶碗蒸しのポジションさへ脅かしている。
 うかうかしていてはうな丼もカレーライスも穏やかではなくなってくるので、
 なんとかして今日はカレーライスにありつけないかと画策している。

 小籠包カレーなんてのがあったらどうしよ? 
 美味かったらどうしよ?
 うな丼、越えたらどうしよ?

 写真はWホテル31回のチャイニーズレストラン。
 あぁスーラータン麺…それはそれはの代物でした。

 

2013/03/02

NIKKI『台湾で、3日目』

羨ましくなるようなふたりに会った。

 ふたりは素敵な大人で、仲良しの姉妹。
 スマホを自分たちに向けて記念撮影しようとしていたけれど、
 どうも扱い方がわからないらしく
 笑顔をキープしきれずに、徐々にぎこちない表情にかわり
 最終的には額に血管、目に「?」を浮かべていたので、
 おせっかいながら「お撮りしましょうか」と英語で話しかけたところ
 「お願いします」と丁寧な日本語でお願いされた。

 向かって左側の妹さんは、日本でジャズシンガーをされているらしく
 なかなか見事な日本語を操っていた。

 ふたりはずっと手を繋ぎ、頬を寄せ、時にハグし合いながら
 恋人も羨むような仲良しっぷりを発揮してくれていました。

 こういうのっていいなぁ、としみじみ。
 台湾で見つけた素敵な光景、その壱であります。

 明日もロケで朝から忙しいだろうけど、
 その弐を見つけたいなぁ…。

 3日目/昼飯大量につき、消化しきれず、夕食の時間を2時間遅らせる。
     夕飯大量につき、しばらくメシのこと考えられず。
     ディナーに赤ワイン&紹興酒&ルービ。
     大満足(トゥーマッチ?)の胃袋。
 
 

2013/03/01

NIKKI『台湾で、その2』

街の色を見るだけで勢いを感じます。
 建物、看板、人々、空気、どれも色鮮やかでエナジー満点。
 とりわけカップルのいちゃいちゃっぷりはカロリー高いです。
 食べ物も一緒。皿の上に、どうデザインするかという画的なことではなく、
 どれだけガッツり楽しんでもらえるかに焦点を絞った直球的なサービス。
 
 午前中のロケハンを終え、
 現地コーディネーターとっておきの隠れ家的小籠包美味店で遅いランチ。
 もう食えんというラインまで追い込んでから、たたみかけるようにタピオカミルクティー。
 今度こそ、もう食えん! しばらく食事いらない!
 
 ロケハン午後の部開始。歩く歩く。
 順調に消化液が活躍し、夕暮れ頃にはひょっとして食べれるかも…
 そして午後8時半。ホテルコンシェルジュお薦めのイタリアンへ直行す。

 イタメシ屋の日本大好きだというバイト君を掴まえて隣に座らせる。
 「一緒に食おう、そして飲もう!」の誘いに、申し訳なさそうに首を振り、
 厨房に駆け込み、まかないメシを持参して再度テーブルにつく。
 ちゃんとしている、良い青年だ。
 5分後、2度目の「一緒に食って、飲もう!」のリクエストにより
 僕らがオーダーした料理に豪快に手をつけ、ビールと白ワインもやっつける。

 青年は5月に短期留学で日本に来るらしいので、
 帰り際に「ワリカン」という日本語を教えてあげた。


 2日目/白ワイン1ボトル。台湾ビール3本。タピオカミルクティー、ゴマあんこ饅頭ほか多数。